昨年の夏から歯列矯正を始め、その過程として、親知らずの抜歯4本を歯科と口腔外科でした
ついでにドライソケットも経験したが、このことはまた別記事にて述べたい
結論からいうと地獄だったが、安定した今は抜いてよかったし、あの時に自分と先生を思いっきりねぎらってやりたい(何様)
その体験談をここに残しておく。
これから親知らずの抜歯をする方、抜歯したてで今後抜いたところがどうなっていくのか知りたい人の参考になれば幸いだ
ちなみに私の矯正は外科手術を控えたものなので、ただ抜歯をするだけの人とは少しパターンが違うかもしれないことを留意してほしい
この記事でわかること
・口腔外科での抜歯までのあれこれ
・抜歯当日の手術の様子
・抜歯後の生活と食事
・抜糸と回復過程
口腔外科での抜歯までのあれこれ
はじめに、総合病院へ行き、何度か検査に通ったうえで抜歯手術を行った
すぐに抜歯という訳ではないんだんね
初日は、矯正歯科からの紹介状を持って総合病院へ行き、検査をし、歯の様子を診てもらう
まず到着すると、血液検査やレントゲンを撮る
そのあと紹介状の中に矯正歯科からの歯の様子が入ったデータも参考に先生とヒアリングをし、今後の流れを決めていく。後は次回の検査の予約をしてその日は終了
そして1か月後にCT・MRIを撮りに行った
CTは難無く終えたが、MRIはヘッドホンをして輪っかの中に入る
これがいろいろとトラウマになりそうだった
なにがトラウマになるかというと、ヘッドホンからは無機質な病室とはそぐわない優雅な曲が流れているのだが、それを上回るMRIの「ウィーン ゴゴゴゴゴゴゴ キーン」といった音が聞こえ、輪っかの中という閉鎖的空間で身動きができないのだ
それも20分もだ
ちなみに全身となると60分くらいかかるらしいが、今後の人生で経験せずにいたいものだ
なんとかふたつの検査を終えまた次回の予約、ラスボスの抜歯だ
い、いよいよ…
抜歯当日
この日は10:00頃からのため、今後おそらく食べられなくなるであろうことを予測し、朝食はもりもり食べた
抜歯の怖さや緊張もあるが、それでも無理くり胃に食べものを突っ込むあたり、食い意地が発揮されている
そして病院へ到着し、すぐに名前が呼ばれる
診察室に入り、歯の様子をチェックした後すぐに抜歯へ。
「え、ここでやっちゃうの」
という考えも束の間、顔に口の部分だけ穴の空いた紙が被せられる
手術室でやると思っていたので、患者さんが何人かいるこんなオープンな空間で抜歯することに驚いたし、心の準備が…!
平静(なんとか)装い、指示されるまま口を開ける。
はじめに、表面麻酔というクリームのようなものを抜歯する歯ぐきの周りに塗っていく
じわぁと感覚がなくなっていく
そして注射で麻酔を何本か打っていく
麻酔注射はちょっと痛い
記憶はあいまいだが5,6本打ったような気がする
そのあと術中にも追加で打ったような気がする…
申し訳ないが、緊張しまくっていたせいか記憶が一部欠落している
そのあと、私の場合は埋没していたので、歯を抜きやすくするためにメス切開していく
逐一、先生は説明してくれるが、麻酔のおかげで切られている感覚は全くない
そのあと歯を削っていくく作業に入り、
「キーーーーーン」という音と共に強烈なにおいが。
髪の毛が焦げた時のタンパク質が焼けるにおいがダイレクトに口からにおうのだ
鼻でしか息ができない状況ということもあり、抜歯手術でこの削る作業が一番辛かった
「ゴトゴトしますよー」と声がかかり、外科用のトングのようなものでグラグラと揺らしながら歯を引っこ抜く作業に取り掛かる
それでも、手ごわいようでまた削り、揺らし、削り、揺らし、
「抜けましたよー」と言われるも全く抜けた感覚はなかった
「あとは縫うだけなので5分くらいで終わりますよ」と、手際よく縫合してくれる
顔に被せていた紙を取り、ガーゼを噛みながら、術後の説明を受けて終了
術中は全く痛みは無かったよ!
先生も余裕な感じだったので、そこからの安心感も大きかった
あんなことを日常茶飯事でやってるなんて頭が上がらない
抜歯後の生活
当日とその次の日は、出血があったので病院でもらったガーゼで圧迫止血をした
その後、1週間ほどは口周りに不自由さを感じながら過ごす
術後は顔もぷくっと腫れる
なかなか面白い顔の形で、鏡の前でひとり爆笑していた
その腫れも3日ほどで収まった
今思い返すと写真を撮っておかなかったのは後悔ポイントだ
・うがいをし過ぎない
これは一カ月ほどは意識しながら過ごした(ドライソケットへの恐怖心)
抜歯後の食事
以前、歯科での抜歯の際に
「傷口を早く治すためも、普段通りの食事で栄養をしっかりとってください」
と言われ、痛みに耐えながら普段通りの食事をしていたら、血餅といわれるカサブタの役割をしてくれるものが取れ、ドライソケットに二度もなるという地獄を経験したので、今回は柔らかいものだけで生活した
(ドライソケットは、抜歯後の痛みよりも痛いぞ。痛み止めなんて効かないんだぜ)
ということで、普段食べないコンビニスイーツやアイスにスムージーを買いあさり、術後当日は安静に過ごした
帰り道に飲んだセブンイレブンのスムージーが美味しくて生き返った
その後も、豆腐や汁物、おかゆで過ごした
一週間後くらいには、よっぽど固いものではない限り、普段通りの食事ができるようになった
抜歯後の食事の気を付けたことは、
・三日間ほどはアルコールや香辛料は避ける
・ごまなどの小さいものを避ける
こういった細かいものは傷口に入りやすく、それにより痛みが出てしまう事がある
抜歯後の痛み
抜歯後は麻酔が切れそうかも?というタイミングで痛み止めを服用することをオススメする
切れてから飲むとなかなか痛みがひかないのだ(体験済)
この痛み自体も3日ほどがピークで、そのあとは痛み止めなしで生活ができた
それ以降は、食事の時に、縫合した部分の糸が食べたものと絡まったりして痛くなったりした
これも無理して取ったりすると、雑菌が入ったりして余計に痛くなるのも嫌なので不快感に耐えながら過ごした
抜糸
一週間後、いよいよ抜糸
抜糸は全く痛みはなく、いつのまにか取れていた
抜糸の後の患部を見るとぽっかり穴が開いている
ぎょっとしながらも、そのうち抜いたことも忘れ、半年が経った今では綺麗に歯茎となっていた
気になって穴がどのように再生していくのか調べてみると、
抜歯当日
抜いたところに血餅というかさぶたみたいな物が出来る
3日後
歯茎の再生が始まる
1週間後
血餅が肉芽組織に変わり始める
肉芽組織とは創傷治癒の重要な役割があるそうな
1か月後
骨が再生し始める
1~2カ月後
穴の表は歯茎で覆われる
半年~1年後
穴が完全に塞がる
人間の再生力って凄い
まとめ
痛みもあるが、半年も経った今ではそんなこともあったなーという程度なので、
そんなに心配しなくてもいいのかなというのが今の感想だ
顔周りもスッキリした(気がする)し、歯の手入れも楽になったので抜いてよかった
では、今日はこのへんで!
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